何で見たか忘れたんですが、「東京貧困女子」が実写化みたいなのが流れてきて、ちょっと興味を持ちました。以前、貧困女子に関する本を読んだことがあったのと、私自身、程度は酷くないけどまぁ貧困だったなということもあるからですかね。
今読んでいる所なんですが、なんかこう、何とも言えない気持ちになりますね。どの人の話を見ても、家庭に恵まれてなかったり、結婚に問題があったり(DVとかね)、そんな感じで精神を病んだ人の率が非常に高い。そんな状態でフラフラになりながら何とか仕事をして、かろうじて生きていくだけの金を稼ぐ。夢も希望もない。そんな話ばかり。いたたまれません。
私もいわゆる大学を出てから一般的にたどるであろう人生のルートから外れた人間なので、身につまされる話だなと思います。日本だけなのか分からないですが、そういう人生のルートを一度外れてしまうと、いわゆる一般的なルートに戻るのは非常に難しいと感じます。良い仕事を探したくても職歴で弾かれ、とりあえずと思って就いた仕事でやっていけず、短期間の職歴がたくさんできて、さらに良いところは弾かれる。そのうち年齢も重なってきて、より一層良いところへは就職できない。
そもそもお前のメンタルが弱いからだって言われたりもするんですけど、私だってメンタル強く生まれたかったさ。何をどうすれば強いメンタルになるのか、若い頃からずっと模索し続けてきましたけど、未だにそれは叶ったかどうか良く分かりません。私の場合、人の縁や親の助けに恵まれて、何とか人並みの所に戻ってこられたけど、本に出てくる人達は、そういうものに恵まれずただ生かされるがままに生きるしかない。そんな感じの人達ばかりで、何となく辛い気持ちになります。こんな人が増えていく社会って、やっぱり何かおかしいなって感じます。
日本には、こういう現状を送る人が増えてきているんだということがある意味恐怖でもあります。そうした現実を読者に突きつけてくる一冊だなと思います。